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心にも あらでうき世に ながらへば 


2009.11.22 Sun 00:45

心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半(よは)の月かな

   三条院(さんじょういん)


 雲の上の人である院にも、やはりいろいろとつらいことがあったのでしょうね。
 その悩みは、庶民のような食うや食わずのギリギリの苦しみとは違うものでしょうが、やはりそれぞれの立場における心の痛みというものはあるものです。

 しかし、そんな煩悶を抱えながらも、生きていれば、いずれこの苦しみも過去の思い出として振り返ることが出来るのではないか、と、そんな前向きな気持ちが込められているように感じられる歌です。

 もし気持ちが落ち込むことがあれば、この歌を真っ先に思い出して口ずさんでみたいと思います。

参照:小倉山荘

category: 百人一首

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奥山に 


2009.11.08 Sun 23:17

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき

   猿丸大夫(さるまるたいふ)


 今日、久しぶりに隣の街まで家族揃って買い物に出かけたのですが、帰りの車の中は、まだ5時前だというのに真っ暗。まるで遠出をして深夜に車を走らせているような気分でした。
 北国の晩秋の夕暮れは文字通りの釣瓶落としです。

 というわけで、有名な猿丸大夫の歌です。
 この辺りではエゾシカが増えて、夏に峠道などを走っていると鹿の姿をよく見かけるのですが、鹿の鳴き声というのはついぞ耳にしたことがありません。
 また、山深いところに踏み入ると、非常に確率は低いとはいえ、ヒグマに遭遇する可能性もなきにしもあらずなので、臆病者の私は、決して山に入らないことにしています。
 ですので、自然豊かな土地に暮らしながらも、この歌の情緒をいまひとつ実感することのない生活を送っている私です。

 非常に大雑把な言い方をしてしまうと、この猿丸大夫の歌は王朝時代のアウトドア派の感覚に根ざしている、といったところでしょうか。
 口ずさむとリズム感があり、確かに名作ではあると思いますが、アウトドア志向のない私にはやはり響くものはありません。
 たまにはこういうこともありますね。

参照:小倉山荘

category: 百人一首

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セルロイドと根付 


2009.11.07 Sat 19:05

 「セルロイドと根付」(松尾和彦)という記事を見つけたので備忘録がわりに記しておきます。
 セルロイドハウス > セルロイドサロン > セルロイドと根付
 と辿って読むことが出来ます。

 セルロイドは加工も着色も容易ですから様々なものに変化しました。また縞目模様を入れ、中に鉛を組み込んで見た目も重さも象牙そっくりに加工しているものもあります。
(中略)
 もしも骨董屋などで根付が売られているのをご覧になられましたら手にとって見てください。象牙と思われているものは殆んどが偽物です。本象牙はワシントン条約などの関係もあって数が少なくなっています。と言っても完全な偽物ではなくて象牙の粉や屑をレジンコンクリートと合わせた練り物です。そのために表面の縞目模様が如何にもつけましたといった感じの幅が広い不自然なものになっています。また何時まで経っても色が出ませんし、クラックもありません。

セルロイドと根付 より引用


 これを読むと、象牙根付のコレクションの中にもセルロイド製のものがあるかもしれない、という気持ちになります。
 ちょっと不安ですね(笑)。

category: 根付情報

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映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』 


2009.11.02 Mon 12:39

 マツジュン主演の映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』をTVで観ました。
 最悪でした。
 主演のマツジュンはもちろん、監督も脚本も最悪。
 まさに現在の日本映画を象徴するようなシロモノです。

 どこが最悪なのか、系統立てて説明するのも面倒くさいほど最悪なので、とりあえず思いつくままに箇条書きしていこうと思います。

・マツジュンのキャラがカッコ良すぎ。おまえは何様だ? こういう欠点のないキャラを主役にしても話に深みが出るはずない。
・そのマツジュンが、鳥の鳴き声でガスの危険を察知するとか、噴飯もの。
・冒頭、ガス爆発を起こした城から無傷で脱出するマツジュンと宮川大輔、おまえらはスーパーマンか?
・ラスト、山が一つ崩れるほどの大爆発から馬に乗って颯爽と脱出するアベカンと宮川大輔、おまえらもスーパーマンか?
・急降下する間、縄を掴んでスピードを落としていたのに、火傷もしないマツジュン、おまえはほんとにスーパーマンか?
・猛スピードで地面に叩きつけられたはずなのに、怪我ひとつ負わずに立ち上がるマツジュンとお姫様、おまえら、ほんと無敵だな(笑)。
・武士でもないのに刀を振り回す敵と互角に渡り合えるマツジュン、ありえないでしょ。
・刀ひとつで鎧兜の敵をバッサバッサとなで斬りにするアベカン、「おぬしこそ真の三國無双よ!」って言って欲しいのか?
・汚れ役の出来ないマツジュンにかわって、カッコ悪い仕事を一身に引き受けてるはずの宮川大輔が、つぶて投げの特技があるとか、ありえないだろ。中途半端にカッコいいところを作ってるから、キャラに深みがなくなるんだよ。
・男勝りで気が強いはずのお姫様が、途中で乙女ちっくに変わってる。はじめのキャラ設定ぐらい守ろうよ。
・そもそもお姫様と穴掘り人夫の恋なんて、ありえないだろ。根本的にアタマ悪いんじゃね?>監督&脚本家
・お姫様がどうしてこんなに人道主義者なんだ?ありえないだろ。
・民に大事な金塊を預けるなんて、ありえない。金塊を預けられた民にしても、一枚ずつとはいえ、金塊を隠し持って国境を越えることが出来るとは思えない。敵が国境を固めてるんだろ?
・よしんば民に預けたとしても、それならお姫様が危険を犯して敵中突破する必要ないだろ。国境を越えるにしても、もっと目立たない手段をとらなきゃいかんだろ。これでは、金塊を運ぶ民のためにお姫様が囮になってるようなもんじゃん。ありえない。
・宿屋で人買いから救ってあげた娘を簡単に死なせすぎ。おまえら、人の命を何だと思ってるんだ?
・その娘が、自ら身を挺してお姫様の盾となり、矢で射抜かれて死ぬなんて、いまどきマンガでもありえない展開だろ。おまえら、ほんとにアタマ悪いな>監督&脚本家
・お姫様の小太刀とか、「裏切り御免」という台詞とか、黒澤明監督作品に出てきたキーワード的なものをチラチラと使ってはいるけど、人物造型もストーリーも浅薄すぎるから全然効果なし。というより、むしろマツジュン版の安っぽさが浮き彫りになるだけ。
・ま、要するに何から何までダメってことです。

 マツジュン版を観た翌日、録画しておいた黒澤明監督のオリジナルを観たら、なおさらにこのマツジュン版のくだらなさを実感しました。
 日本映画はもうほんとにダメなのかもしれませんね。

 評価は、言うまでもなく「不可」。
 こんなの、カネ出して見に行くだけ無駄です。

category: rubbish

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買いました Wiiクロ 


2009.10.16 Fri 15:28

 10月1日から2万円に値下げされたWiiクロを買いました。

 Wiiシロも6月に購入して家族で遊んでいるのですが、リビングに置いてあるのであまり長時間は遊べないし(子供達の手前、ゲームばかりしているのはよくないか、と...)、深夜に遊ぶのも気がひけます。
 そこで、仕事部屋専用としてもう一台、値下げされたのを機に購入してみたという次第です。

 6月にWiiシロを購入してから遊んでいるのはほとんどマリオカートWii。
 マリオ・ギャラクシーも買いましたが、こちらはあまり進んでいました。
 あとは、バーチャル・コンソールでスーパーマリオ・ブラザースやスーパーマリオ・ワールドをダウンロードして遊んでいます。

 Wiiシロを購入するまで遊んでいたPS2は、Wii購入後は一度も遊んでいません。
 真・三國無双5Specialなど、もう完全に眼中にはありません(笑)。
 やはりゲームは軽く、楽しく遊べなければいけませんね。

category: Life

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さびしさに 


2009.10.15 Thu 11:25

さびしさに 宿(やど)を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮(ゆふぐれ)

   良暹法師(りょうぜんほうし)


 日々の暮らしに追われてブログ更新をサボッているうちに季節はすっかり晩秋になってしまいました。
 窓から見える木々の葉も赤く染まり、わが家では昨日、炬燵を出しました。

 秋になれば自然と口をついて出てくる歌がいくつかありますが、良暹法師のこの歌もその一つです。
 短い中にも動きがあり、なおかつ秋の侘しさが伝わってくる素晴らしい作です。

 このところ、FXでとったポジションにとらわれて身動きできない時間が多く、ほとんど引きこもりに近い生活を送っていましたが、今日は気分転換もかねて、夕方の散歩に出かけてみようと思います。

参照:小倉山荘

category: 百人一首

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東京の階段 


2009.10.12 Mon 21:56

 『東京の階段』(松本泰生・著 日本文芸社刊)を読みました。

 私も毎日チェックしている都市徘徊blogの管理人さんによる一冊です。
 タイトルの通り、テーマは東京の街中にある階段。
 掲載されている階段の数は190。それぞれ1〜2ページごとに写真を1点〜2点、簡潔でわかりやすい文章が添えられ、とても味わいのある一冊に仕上がっています。

 個人的には、東京に暮らしていた頃に通ったことのある階段もいくつか紹介されていて、懐かしさと同時に、また東京暮らしに戻りたいという気持ちにさせられました。

 4段階評価(優・良・可・不可)でいえば優。お薦めです。

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漫画『20世紀少年』&『21世紀少年』 


2009.09.26 Sat 05:36

 TVで映画『20世紀少年』の第一章と第二章を観た後で、改めて漫画『20世紀少年』全22巻と『21世紀少年』上下2巻を読み返してみました。
 けっこう忘れているシーンが多くて、読み進めながら何度も前のほうの巻を見直したりして、自分なりに新たな発見もあったりして、面白く読むことが出来ました。

 今さら言うまでもないことですが、やはりこれを映画にしようというのは無理がありますね。
 TVの連続ドラマでもキツいと思います。
 もっと言えば、週刊コミックの連載をリアルタイムで追うのもかなりキツいのではないでしょうか。
 全ての連載が終了してから、全巻を一気読みするのが一番楽しめる方法だと思います。

 ストーリーや登場人物に関しては、いろいろ書いてみたいこともありますが、書き始めたらキリがないのでやめておきます(笑)。

 評価は四段階(優・良・可・不可)の「良」。優に近い良でした。
 映画だけ見てイマイチと感じた人には、全巻一気読みをお薦めします。

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映画『20世紀少年』 


2009.08.29 Sat 02:08

 マンガの『20世紀少年』を全巻読んでいたので、先週と今週の二週続けてTV放映された映画『20世紀少年』(第一章と第二章)を観てみました。

 感想は、「原作のキャラに似た役者・タレントを配しただけの学芸会ドラマ」。
 原作の長いストーリーをところどころはしょって縮めてはいるけれど、結局のところは元のマンガをダラダラと実写化しただけです。
 しかも、その映像がバラエティ番組に挿入される再現ドラマ並みの安っぽさ(笑)。
 映画の醍醐味、という言葉からは程遠い、お粗末な作品です。

 4段階評価(優・良・可・不可)でいえば、もちろん不可。
 日テレの似非チャリティ「24時間テレビ」に合せて、今日から劇場で第三章が公開されるようですが、とてもカネを払ってまで見る価値があるとは思えませんね。

category: rubbish

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タモリのTOKYO坂道美学入門 


2009.08.16 Sun 01:04

 『タモリのTOKYO坂道美学入門』(講談社)を読んだ。

 東京で暮らしている頃によく通っていた坂道もいくつか紹介されていて懐かしく読むことが出来た。
 タモリが撮ったという坂の写真と、おそらくコメントを書き起こしたと思われる短い文章が添えられていて、仲々に味わいのある一冊である。
 ただし、それぞれの坂道の紹介に付されているイラストによる地図の方位がページごとにバラバラで非常に分かりにくいのが難。
 このイラスト地図だけは書き直しの必要ありだ。

 4段階評価(優・良・可・不可)でいえば良の部類。

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